ピッツェリア・チーロ 東中野店, ナポリの郷愁の味・子供の大好きなピッツァを

東京・中野で体験

Column by Luciano Ken — 2か月 前

2週間前の汐留ナポリピッツァサミット最終日に開催された、電気窯を使ったメーカー主催の技能コンテスト「ツジキカイカップ」で優勝した高山徹ピッツァイオーロ。
彼に「優勝をもぎ取ったピッツァを自店の薪窯で焼いて食べさせて」と勝利直後に申し込んでいたリクエストを実現する食事会を10日と明けずに開催した。

出版関係者だったりスタイリストだったり、異な縁で集まった6人のうち3人がステージ間近の席で高山ピッツァイオーロの優勝を見届けたメンバーだ。
会場は新宿からJRで2駅の東中野駅から歩いて2分のチーロ東中野店。年中無休通し営業で本格的なナポリピッツァを比較的リーズナブルに提供する、地元の老若男女に愛されるピッツェリアだ。都内にやはり薪窯のピッツェリア姉妹店を展開しているが、一番古いこの店の窯前にたたずむ高山ピッツァイオーロが最も馴染んでいる。
早速同カップの賞状を掲示する店内の、一番窯に近い席に陣取り、高山ピッツァイオーロの「祝勝会」が始まった。
 同店は前菜のフリッット類が人気で、今回も海鮮、野菜とは別に皿に盛られたゼッポリーニ、アランチーニ、ポテトコロッケなどのフリットミストからのスタートだ。最近国内にピッツェリアが充実りているが、これら本場ナポリでは当たり前の揚げ物のサイドメニューをオンリストする店が少ない。それだけについついいくつも手が伸びるのだが、これらを食べすぎると肝心のピッツァを楽しめない、ちょっとしたトラップといってよいと思う。

食べたピッツァを列記すると、
・アンティパストミスト
・フリットミスト
・モンタナーラ ヴィンチェンツォ
(モンタナーラのマリナーラフレスカ)
・エスターテ
(とうもろこしとそのクリームペースト、
ズッキーニ、生ハム)
・『パタティーナ・カンピオーネ』
(特大パタティーナ、ソーセージ、
燻製モッツァレラ)
・ボスカイオーラ
(たっぷり茸、グアンチャーレ、赤玉葱)
・秋のドルチェピッツァ
(モンタナーラベース、フルーツ、
ヌテッラ、チョコアイス、ベリーソース )
特徴的なピッツァを列記する。

1枚目のピッツァ、モンタナーラはトッピングなしで広げたピッツァを素揚げにして、トマトソース、プチトマト、オレガノをトッピングし窯で仕上げる。他店ではなかなか見かけないのだが、これも揚げ物に自信のある高山ピッツァイオーロの得意なメニュー。
2枚目のエスターテはトウモロコシを中心にした味の組み立て。日本でもトウモロコシのグリルは夏の代表的な味で、それに引き寄せた味わいのピッツァだ。このトッピングで昨年のツジキカイカップで3位を獲得している。

そして3枚目が今回の優勝ピッツァ、パタティーナだ。店によってはピッツァ・アメリカーナと呼ぶ。
燻製モッツァレラと縦長にカットしたソーセージのシンプルなピッツァを焼き、マッシュしたポテトと専用の小麦粉を練り、それにパセリなどを混ぜて真岳整形して揚げたパタティーナをトッピング。食べるときには各自(アメリカ発祥の)ケチャップを忘れずに。悪い言い方をすればなかなかジャンクなピッツァだが、聞けばナポリっ子なら子供のころ必ずこのピッツァに親しむのだという。いわばナポリピッツァの中でも、老若男女に響く郷愁のピッツァだ。

半日をかけて続いたツジキカイカップのコンテスト、30枚以上を試食・審査し続けた最後に出されたピッツアが子供のころ食べたみんな大好きなこれ。それについ票が入ったのは仕方のないところ。この日食べた僕たちは、電気窯ならぬ薪窯で焼いた本式のピッツァ・アメリカーナ。其のおいしさは子供のころの味覚に刷り込まれていなくても十分に共有できる、シンプルで強力な組み合わせだった。
そのあとも、秋らしいおかず的トッピングのピッツァにデザートピッツァまで5枚を完食。ナポリピッツァの普遍の美味しさを十分堪能することができた。

PIZZERIA CIRO Higashi-Nakano
東京都中野区東中野3-8-3 
11:00~23:00(LO/22:30)
ランチ: 11:00~15:00
定休日:無休
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